非骨傷性頚髄損傷

原因

転倒して頭を打撲すると、頸部にも衝撃が加わります。すると、以前から頚椎に変形があり神経が圧迫されていた状態では、頸部への衝撃が内部の神経(頚髄)に伝わります。頚椎は骨折していないが内部の神経(頚髄)にダメージが加わった状態を、非骨傷性頚髄損傷といいます。

頭を強く打撲すると、首が前または後の方向に曲がります。

以前から神経が圧迫されていた方は、首の衝撃が中の神経へ伝わります。

高齢の方は、以前から頚椎に強い変形が存在している場合が多く、また転倒することで比較的強い衝撃が頚椎へ加わり易いです。近年は、頚椎の変形がある高齢の方が転倒して受傷するケースが多く見られています。

症状

軽いものでは、両手の痺れですが、頚髄へのダメージが強くなると、両腕から手指にかけての痛み、痛覚過敏(軽く触れるだけで激しく痛む)、力が入らない、等になります。さらにダメージが強いと、足の力が入らない、歩けない、呼吸が難しいなど、様々な症状が出現します。

症状が強いと手足が動かなくなるため、おそらく救急車を呼んで救急病院へ搬送されることになります。

しかし、症状が軽いものであったり、少し休んだ後に改善したような場合には、神経へのダメージを受けたことに気づかず、日常生活を送っておられるケースもあります。

診断

手足の神経症状を確認し、CTやMRIを撮影して診断に至ります。

治療

救急搬送された方は、入院後にリハビリ、または必要があれば手術治療を検討することになります。

症状が改善した方でも、手足のしびれが残っていれば、内服治療、力が入りにくいなどの症状が残っていれば、リハビリのほかに、状態に応じて手術を相談する場合もあります。

手術の方針となった場合、複数の椎間で神経の圧迫を取り除くため、頚椎椎弓形成術を選択する場合が多いです。