脊椎内視鏡手術① 内視鏡下椎弓形成術(切除術)

(適応疾患)

腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの患者さんに行います。胸椎黄色靱帯骨化症にも適用できます。

特に腰部脊柱管狭窄症は高齢の方に多い疾患ですが、内視鏡手術は体に負担の少ない手術方法です。重い持病が無ければ、80-90歳台の方でも御心配なく手術を受けて頂けます。高額医療費制度(医療機関や薬局の窓口で支払った額が、月の初めから終わりまでで上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度)を利用すれば、年収に応じて負担額が変わります。

(方法)

1か所の手術に対して、大きさ6mmと8mmの、2つの手術創部ができます。

当院の内視鏡手術の患者さんを後ろから見た図。赤い線が手術のキズ。
実際に手術を受けた患者さんの腰部。キズの大きさは各々6mm、8mm。
内視鏡下椎弓切除術 図解
内視鏡と手術器具を各々のキズから挿入します。

8mmのキズから内視鏡を、6mmのキズから手術器具を挿入して手術を行います。

内視鏡で椎弓や靱帯、神経を拡大して観察しながら、椎弓を削り、黄色靱帯を除去します。

脊椎は支柱であるため、支えとなっている部分は出来るだけ残しながら、中の神経への圧迫を取り除く必要があります。実際は、背骨の一部を削ってくり抜くような方法になります。

ドリルで削除中
ドリルでくり抜くように椎弓を削除している。
神経への圧迫は解除されていて、椎間関節などの支持組織は温存されている。

手術時間:1椎間につき1時間程度です。

手術後入院期間:傷が治るのに1週間程度かかるため、1週間入院とする病院が多いですが、当院では手術の2-3日後に退院される方が多いです。体への負担も大変小さいため、病状および御希望に応じて日帰り手術も御相談いたします。

術後社会復帰:1-2週間です。

(手術動画)

腰部脊柱管狭窄症 内視鏡手術 椎弓切除術

(合併症)

神経損傷、手術後の出血による神経への圧迫、感染(キズから菌が入る)、不安定性の出現(手術をした部位で背骨が前後にぐらつく)などのリスクがあります。

危険性はトータルで1%程度です。